角田直樹ほか3名「新・世界一周NAVI」558冊目

これは教科書とすべき本ですね。

著者は角田直樹、鳥海高太朗、河本ぼあら、MASAKI世界一周という、旅の「手練れ」4人。世界一周=バックパッカーの旅とは限りませんが、世界じゅうに出かければ様々なリスクや予想外の楽しみがつきものなので、しっかりした教科書があると安心です。この本は1人だけでなく4人、さらに「世界一周堂」のお客さんを含む日本じゅうの世界一周者(そんな言い方でいいのか)の経験をベースにしているので、今まで読んだ中でも特に安定感があります。

特にチケットの選び方、買い方、変更の方法といったチケットまわりが詳しい。もちろん、アライアンスは日々加入・脱退の変動があるし、チケット価格も年々見直されていますが、基本的な知識はこの本1冊でかなり得られます。それ以外の「旅のノウハウ」も、たとえばVISA手配の際の注意事項(毎回パスポートを預けるので相当早めに準備する、など)にしても、そうだよ忘れてた、という大事なことをたくさんリマインドしてくれてありがたい。

最新版が出るといいんだけどな…。

 

成瀬勇輝「自分の仕事をつくる旅」557冊目

これは、旅から戻ったあとに自分で起業できるような旅を自分でプロデュースすることを促す本。

大きな志と夢を持つことと、地に足の着いた仕事をこつこつ重ねていくことを、どうやって両立させるか。どっちかだけだと、充実してお金もちゃんと稼げる仕事を続けるのは難しいと思う。

私みたいな中高年は、いまから夢ばかり追っかけるんじゃなくて、今までに積み上げてきたもの(必ずだれにでも何かある)を生かしながら、自分の心が華やぐ部分を見出せる仕事を探し、継続していくことが大事なんだろうな。と思いました。 

自分の仕事をつくる旅

自分の仕事をつくる旅

 

 

イシコ「世界一周ひとりメシ」556冊目

タイトルに親近感を覚えて選んだんだけど、この本ちょっと謎です。著者の「イシコ」という人のことがよくわからない。カバーの表紙裏折り返しにだけ説明があるけど、最後のページの後は「あとがき」もプロローグもなく、突然奥付。女性のような名前の人が自分自身のことを「僕」と呼んでいるのが不安。ひとりメシを苦手だと愚痴る口調が女性だと思ったのに。口絵のカラーページに多数掲載されたご飯写真が、どれもまずそう。もうちょっとどうにかならなかったのか、食べ物の本で全部まずそうって…。

でググったらどうやら男性のようです。「女性ひとりでもOKでまあまあ美味しくて安いお店」リストとしては使えませんね。本文も読みかけたけど、この人はあまり食べ物に興味がなさそう。自分の旅日記のなかに、いかに食べることが大変で辛いかということがつづられている本のようだったので、早々に切り上げることにしました…。最後まで読まない本ってめったにないんだけどな…。 

世界一周ひとりメシ (幻冬舎文庫)

世界一周ひとりメシ (幻冬舎文庫)

  • 作者:イシコ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/07/06
  • メディア: 文庫
 

 

TABIPRO編「365日世界一周絶景の旅」555冊目

この本はよかった!

旅行に行く人のためのガイドブックではなくて、365か所の世界中(日本国内も含む)の絶景ポイントのベストショット(でもなさそうな写真もあったけど)を集めた写真集。旅のノウハウなど一言も触れず、ルートを提示することもなく、ただその時期にそこで見られる絶景を1月1日から12月31日まで1ページ1都市・1枚掲載した、超シンプルな本です。

逆に、いいですね。ほかの人のルートや写真を見て、私の旅のルートを変えることはないだろうと思っていたのに、行きたいところメモを更新している私。

たとえば…

・シアトルに行くとき、ワシントン州の「パルース滝」に寄れないか?

・南米はあちこち行かないでアルゼンチン国内を回るか。ウマワカ渓谷、サリーナス・グランデス塩湖など。ブエノスアイレスの美しい書店にも。

・スペインはトレドがイスラム教やキリスト教の文化がミックスされた中世の古都で面白いらしい。

など。

だんだん旅の知恵がついてきますね。

吉田友和・松岡絵里「はじめての世界一周」554冊目

これは著者のカップルが20代で会社をやめて、長期と短期の2回、世界一周旅行をしたことをまとめたカラフルな大型本。高級ホテルめぐりでなく、なんならバックパックで出かけてアジアに沈んだりもするという庶民的な旅を考えている人にはとっても役立つ情報がたくさん載っています。私は今回こっちに近い…。

世界の観光地の情報も、じつにまんべんなく、かつ魅力的にまとめられていますが、私はこっちはあんまり要らないので、半分の量の薄い本のほうがありがたい(買って持って出ると考えると)。でも、掲載されている写真がどれも素晴らしいです。美しいし、なんとなく親しさを感じる。写真って同じものを撮っても別の人だと全く違うものになります。二人の旅ののんびりと親し気な感じが伝わってきて、楽しい本です。 

はじめての世界一周 (PHPビジュアル実用BOOKS)

はじめての世界一周 (PHPビジュアル実用BOOKS)

 

 

世界一周堂x世界一周コミュニティ「世界一周航空券Perfect Book」553冊目

うむ、タイトルに違わない情報量と、かゆいところにかなり手が届く詳しさ。この本は手元に置いて、旅程の検討や変更の際に役立てたいですね。冒頭は、魅力的な観光地を束ねたプランをいくつか列挙して、それから「世界一周旅行とは、世界一周チケットとは」を説明し、3大アライアンスプラスアルファのチケット詳細を載せてくれています。それぞれの世界一周チケットの特徴やルートもとても詳しい。チケットの価格やアライアンス加盟キャリアはこの本が書かれた2013年とは変わってるので、調べなきゃな。でも、この本を読んでやっと本当に自分のための計画を始められました。割と大変そうだけど、今年じゅうに実現できるといいな・・・。

世界一周航空券  Perfect Book 2013-2014

世界一周航空券 Perfect Book 2013-2014

 

 

 

 

「世界一周経験者169人が選んだ究極の絶景50」552冊目

うむ、確かに絶景。場所も素晴らしいけど写真もとても美しく撮れています。

50のうち行ったのはグランドキャニオン・ホースシューベンド・アンテロープキャニオン・モニュメントバレー、テカポ、アイスランドのアイスケーブとゴールデンサークル、アルプス山脈喜望峰か。9か所のように見えるけど最初のアメリカの4つは至近距離で一度に回りました。つまりほとんどまだ行ってないところばかり。

中でも行ってみたいのはトルコ各地と中国の九塞溝近辺かな。北極と南極も載ってるけど、これは長生きしてよほどお金に余裕があったら考えればいいかな…。

なんて妄想と夢の広がる美麗本でした。