堀元見・水野太貴「言語オタクが友だちに700日間語り続けて引きずり込んだ言語沼」946冊目

YouTubeの「ゆる言語学ラジオ」を何度も聞いてたので面白さを確信してたけど、やっぱり面白かった。YouTubeっぽく、”言いよどみ”や脱線も含めてテキストに落としたのがよかったですね。(YouTubeと違って各章ちゃんとオチらしいものがあるけど)

いつも聞き手をやってる堀元氏が、まったくの言語素人だというのは意外。オタク気質で、もともと言語にも一言ある人だと思ってました。(私が聞き始めた頃にはすでに沼の中に入ってたのかも)

水野さんのウンチクってどこでいつも拾ってくるんでしょうね。専門誌とか論文とかもあるだろうけど、それだけでもないだろう。私などは、日本語教師の勉強をしたときに「調音点」とか勉強したので、アイウエオの並びあたりは見知った領域だけど、その深堀り度合にはやっぱり叶いません。思わず、参考文献の「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」も読みたい本リストに入れてしまいました。

インターネットはいろんな情報へのアクセスを飛躍的に広げてくれたけど、その情報の真贋(真偽ではない)がまったくわからない、相当あやしいという弱点があるので、今も古今東西の誰かの研究成果に触れるには本というメディアが最強なんじゃないかと思います。(「ゆる言語学ラジオ」やその他のYouTubeコンテンツを見下す意図はまったくありません)