イシコ「世界一周ひとりメシ」556冊目

タイトルに親近感を覚えて選んだんだけど、この本ちょっと謎です。著者の「イシコ」という人のことがよくわからない。カバーの表紙裏折り返しにだけ説明があるけど、最後のページの後は「あとがき」もプロローグもなく、突然奥付。女性のような名前の人が自分自身のことを「僕」と呼んでいるのが不安。ひとりメシを苦手だと愚痴る口調が女性だと思ったのに。口絵のカラーページに多数掲載されたご飯写真が、どれもまずそう。もうちょっとどうにかならなかったのか、食べ物の本で全部まずそうって…。

でググったらどうやら男性のようです。「女性ひとりでもOKでまあまあ美味しくて安いお店」リストとしては使えませんね。本文も読みかけたけど、この人はあまり食べ物に興味がなさそう。自分の旅日記のなかに、いかに食べることが大変で辛いかということがつづられている本のようだったので、早々に切り上げることにしました…。最後まで読まない本ってめったにないんだけどな…。 

世界一周ひとりメシ (幻冬舎文庫)

世界一周ひとりメシ (幻冬舎文庫)

  • 作者:イシコ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/07/06
  • メディア: 文庫
 

 

TABIPRO編「365日世界一周絶景の旅」555冊目

この本はよかった!

旅行に行く人のためのガイドブックではなくて、365か所の世界中(日本国内も含む)の絶景ポイントのベストショット(でもなさそうな写真もあったけど)を集めた写真集。旅のノウハウなど一言も触れず、ルートを提示することもなく、ただその時期にそこで見られる絶景を1月1日から12月31日まで1ページ1都市・1枚掲載した、超シンプルな本です。

逆に、いいですね。ほかの人のルートや写真を見て、私の旅のルートを変えることはないだろうと思っていたのに、行きたいところメモを更新している私。

たとえば…

・シアトルに行くとき、ワシントン州の「パルース滝」に寄れないか?

・南米はあちこち行かないでアルゼンチン国内を回るか。ウマワカ渓谷、サリーナス・グランデス塩湖など。ブエノスアイレスの美しい書店にも。

・スペインはトレドがイスラム教やキリスト教の文化がミックスされた中世の古都で面白いらしい。

など。

だんだん旅の知恵がついてきますね。

吉田友和・松岡絵里「はじめての世界一周」554冊目

これは著者のカップルが20代で会社をやめて、長期と短期の2回、世界一周旅行をしたことをまとめたカラフルな大型本。高級ホテルめぐりでなく、なんならバックパックで出かけてアジアに沈んだりもするという庶民的な旅を考えている人にはとっても役立つ情報がたくさん載っています。私は今回こっちに近い…。

世界の観光地の情報も、じつにまんべんなく、かつ魅力的にまとめられていますが、私はこっちはあんまり要らないので、半分の量の薄い本のほうがありがたい(買って持って出ると考えると)。でも、掲載されている写真がどれも素晴らしいです。美しいし、なんとなく親しさを感じる。写真って同じものを撮っても別の人だと全く違うものになります。二人の旅ののんびりと親し気な感じが伝わってきて、楽しい本です。 

はじめての世界一周 (PHPビジュアル実用BOOKS)

はじめての世界一周 (PHPビジュアル実用BOOKS)

 

 

世界一周堂x世界一周コミュニティ「世界一周航空券Perfect Book」553冊目

うむ、タイトルに違わない情報量と、かゆいところにかなり手が届く詳しさ。この本は手元に置いて、旅程の検討や変更の際に役立てたいですね。冒頭は、魅力的な観光地を束ねたプランをいくつか列挙して、それから「世界一周旅行とは、世界一周チケットとは」を説明し、3大アライアンスプラスアルファのチケット詳細を載せてくれています。それぞれの世界一周チケットの特徴やルートもとても詳しい。チケットの価格やアライアンス加盟キャリアはこの本が書かれた2013年とは変わってるので、調べなきゃな。でも、この本を読んでやっと本当に自分のための計画を始められました。割と大変そうだけど、今年じゅうに実現できるといいな・・・。

世界一周航空券  Perfect Book 2013-2014

世界一周航空券 Perfect Book 2013-2014

 

 

 

 

「世界一周経験者169人が選んだ究極の絶景50」552冊目

うむ、確かに絶景。場所も素晴らしいけど写真もとても美しく撮れています。

50のうち行ったのはグランドキャニオン・ホースシューベンド・アンテロープキャニオン・モニュメントバレー、テカポ、アイスランドのアイスケーブとゴールデンサークル、アルプス山脈喜望峰か。9か所のように見えるけど最初のアメリカの4つは至近距離で一度に回りました。つまりほとんどまだ行ってないところばかり。

中でも行ってみたいのはトルコ各地と中国の九塞溝近辺かな。北極と南極も載ってるけど、これは長生きしてよほどお金に余裕があったら考えればいいかな…。

なんて妄想と夢の広がる美麗本でした。

富田純明「50歳から個人で行くユネスコ世界遺産の旅」551冊目

さて、これから海外旅行関連の本が続きます。

この本では初心者~上級者の順に旅程(おもに著者自身の過去の旅行ルート)が紹介されていて、最初は個人旅行がまったく初めての人が世界遺産めぐりに挑戦するためにガッチガチに固めたルートがまるでパッケージツアーのように示されます。なんだろう、この、飲み会で偉い人につかまってお説教されてるような気持ち…。?個人旅行って一時期すごく流行ったけど、行先によっては結局現地でいくつも現地ツアーに入らないとたどり着けない観光地も多かったりして、ビザやらホテルやらの確認も含めると、日本発のパッケージツアーのほうがいいんじゃない?というケースも多いと思います。

著者が行った14回の世界一周ルートが、フライトキャリア名とともに提示され、各都市で何を見たか、どんなトラブルに巻き込まれたかなど書かれています。この方の旅程は、これだけ行ってるので行先はバラエティに富んでいますが、どの日程12~18日程度で、何か月もかけて世界を回るルートよりは自分でも実現できそうです。 

町山智浩「アメリカのめっちゃスゴい女性たち」550冊目

この人みたいなのをフェミニストっていうのかな?基本的に女性は強く毅然としたものだと認識してリスペクトしてる。どうも奥さんがバリバリみたいなので、そういう感覚を持つに至ったのか、それとも逆?

このところかなりこの人の本を読んできたけど、これが一番得るものが多かったかも。怖くて変な映画の情報もすごく面白かったけど、この本で取り上げた女性たちはみんな本当に素敵なんだもん。爪の垢を煎じさせてほしいし、身近にいてしょんぼりしてる私を照らしてほしい。

彼女たちに共通する部分があるとすれば、さまざまな苦労を包み隠さず話すこと、かな。人に黙って苦労して偉大になった人もたくさんいると思うけど、自分自身がオープンであることは、人から信頼されるうえで、私が今まで思っていたよりずっと大事なのかもしれない。

なんか最近の自分はイマイチだな~というときに、こういう本を読むと、不思議に元気が出ますね。明日もがんばろう。うん。 

アメリカのめっちゃスゴい女性たち

アメリカのめっちゃスゴい女性たち

  • 作者:町山 智浩
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2014/03/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)