赤川次郎「黒い森の記憶」335冊目

ジャンルはミステリーではなくホラーだそうです。
舞台の脚本のト書きみたいな情景描写がすごく多くて、ストーリーの進行が少ないなぁ。ミステリアスな漫画みたいです。

 

多分まだ若い頃の作品なんだろうな、60そこそこの主人公が「xxじゃろう」みたいな、昔の老人のステレオタイプみたいな話し方をするの。ストーリーにはわりとひねりがあるけど、おお!というような発見や謎解きのないまま終わります。エンターテイメントとしての、ちょっとゾッとするミステリアスな時間が楽しめる小説でした。