副題は「目からウロコのドバイ暮らし6年間」。
出版年度は2014年です。
これは「地獄のドバイ」と比較すると”天国のドバイ”といってもいいよう世界ですが、そもそも取り上げられている人々の階層が違います。この本には、家にメイドがいる人たちしか出てきませんが、「地獄の」に出てくるのはメイドやドライバー、より不安定な、建築作業に携わる専門性の高くない外国人労働者たちです。階層が違うと生活はまったく違う。ドバイから重要な貿易相手であり、観光客派遣元と考えられている日本の国民はよほどのことがない限り「メイドがいるほう」。
地獄のほうに陥る可能性のある人は、この国には行かないほうがよさそうです。「地獄」の著者も、シンガポールで働くほうがいいというようなことを書いています。かといって、ふんぞり返って召使いを従える、みたいな世界って苦手なんですよね・・・。日本って、掃除してる人も銀行にいる人も、社長も派遣社員も、わりあいフラットでいいなぁ、と改めて思いました。