アメリー・ノトン「幽閉」343冊目

「殺人者の健康法」「畏れ慄いて」「午後4時の男」を過去に読んで衝撃を受けたこの作家ですが、その後またいくつか翻訳されているようなので図書館で借りてきました。

 

彼女がどれだけイジワルな作家か、もうわかっているつもりなので、きれいなハッピーエンドなどあるわけないと思ってましたが、やっぱりそうきたか。思い切り自由な書きっぷりです。

 

初めて「殺人者の…」を読んだときは心底度肝を抜かれましたが、最近かなりショッキング系の映画をたくさん見るようになったので、アンチクライマックスにも救いのない結末にも慣れてきました。それでもやっぱり、この人の作品には読み応えがあります。若い女性たちの心理を丁寧に描いているからかな。読めば読むほど興味深い作家ですが、残念なことにかなりの数の作品があるにもかかわらう日本語訳がほんの少ししか出ていない。フランス語はまったくわからないので、せめて英語訳を探してみるべきか…。読めるかなぁ…。