面白かった!
地域別に、宗教や産業、軍事関係などの対外的あるいは国内で重要な、それこそ“ツボ”というか肝になりそうな小ネタの集大成でした。
といわれても、出版社も困るだろう。この本を買ったのは2007年で、その後世界情勢はかなり変わってきてるから。
読むのにこんなに時間がかかったのは、世界史をいちども勉強したことがなく、世界中に自分で行った後にやっと納得しながら読み進められるようになったから。
2007年から今までどれくらい旅行したか…。アメリカ、イタリア、台湾、イギリス、アイルランド、スペイン、ドイツ、ベトナム、タイ、中国、インド、ニュージーランド、オーストラリア。現地ガイドに聞いたり、自分の目で見たりして実感したことが、この本には整理してたくさん載せられています。どの情報が重要で、どの情報を流していいか、その軽重が行ってみれば多分わかるけど、自宅でネットだけ見ていてはわからない。そういう意味でこの本は、それぞれの国のことをそれなりによく知っている、少なくとも一回くらいは調べ上げるか行くかしたことがある人たちが書いたんだろうな、と思います。
この本の最新版があればいいのに。中国のGDPはここで予想されている2016年より早く世界2位になってるし、オサマビンラディンはもうだいぶ前に死亡し、イスラミックステートというものが台頭してる。・・・この本自体は改定されてないようだけど、似たテーマの本はたくさんあって、どれも割合高評価を得ているようです。あと何冊か入手して、もうすこし世界全体を俯瞰できる目を持ちたいなぁと思います。
この本のいいところは、図は少ないけど1章がとても簡潔で読みやすいところ。TIMEやNEWSWEEKやFinancial Timesを普段から読んでいる人には簡単すぎると思うけど、私レベルにはとてもわかりやすかったし、行った国なら思い出しながら「そうそう」とうなづけました。次に読む本は、もう少し掘り下げたものでもいいかも。