朝井リョウ「何様」500冊目

面白かった。実に面白かったです。

「桐島」は”スクールカースト”という、存在するのかもしれないけど私が一番無視したいものについて語られることが多すぎて、この作家を評価できないままになっていたんだけど、この本を読んで、朝井リョウという人の観察力、洞察力、表現力等々について見逃していることがたくさんあったと気づきました。

学校はいつか卒業(orドロップアウト)するもの。長居したいと思ってもすぐに終わる。私は学校での人間関係にあまり興味がなかったけど、特に夢や希望があったわけでもなかったなぁ。などと遠い昔に思いを馳せることは誰にでもできるけど、こういう作品に結実させられる人はほとんどいない。すごく平凡な日常しか描かれてないのに。

他の作品ももっと読んでみよう。