高野秀行「西南シルクロードは密林に消える」986冊目

読み終えてタイトルを見ると、なかなか感慨深いなぁ。こういうの「エモい」っていうんですかね?

私も旅行するとき「飛行機で行ける日本のはしっこの島を制覇してみたい」とか「本国と旧植民地をめぐる旅をしてみたい」とか、ごく簡単にできることの中で、何か普通と違ったことをやろうと不必要な工夫とかしてしまうほうなので、シルクロードのなかでもマイナーで未知な西南ルートを行ってみたいという気持ちには共感するけど。でも私は実現するための道のりをわりとクリアに思い浮かべて断念する。この本は読んでてツライ感じもあったな~、自分にはぜったい耐えられなさそうな場面が多くて。体力ないし感染症に弱いし、ストレスにもやられるので、私なら3,4回死んでるかもしれない。

彼に途中から同行していたはずの森清氏、40日間限定で旅に出た会社員の森清氏がどこで戦線を離脱したのか、見逃してしまった。彼がその後無事に会社に戻れたかどうかが気になる。(消耗しきって、読み返すエネルギーはもうない)