板屋緑+篠原規行 監修「映像表現のプロセス」211

たぶん大学の教科書として書かれた本だと思います(ふつうにAmazon等でも買えます)。

武蔵野美術大学の映像学科の学生が、卒業制作等で作った映像作品について、作者自身のことばでメイキングの経緯を記述してあるのが本の前半。後半は動画の歴史と基本を先生が説明しています。さらに、前半で記述された学生たちの作品をまるごとDVDに収録して添付してあります。

・・・という構成なので、まったく動画を作ったことのない人が初めて手にする入口として、とても適切な入門書だと思います。

切り口はいろいろあると思うけど、これは技術系の専門家でもなく、コマーシャルなコンテンツ製作者でもなく、オリジナリティを追及するアーティスト向けの入口。映像制作について知りたい人の中には、アートに興味のない人もいると思うけど、そういう人の場合は、「自分のイメージを実現するために技術的な制約をどうやって克服するか」というサンプルとして読めば興味深いのではないかと。

引き続き、技術書も読んでみようと思います。

以上。