村上春樹「図書館奇譚」765冊目

さっき読んだ「猫を棄てる」もだけど、短い作品に素晴らしいイラストをたっぷり加えて薄い本にしてくれるのって嬉しい。映画化ともアニメ化とも漫画化とも違って、中心にあるのは文字なんだけど、ときどき見る刺激的で美しいイラストがピリッとイマジネーションを追加してくれる。

カンガルー日和」は大昔に読んだので、収録されてるこの短編も既読だけど、タイトルがうっすら見覚えがあるだけで内容は覚えてなかった。でも読みながら、昔見た怖い夢とかアニメとか昔話とかトラウマみたいで、なんとなく聞いたことがあるようなキモチ悪さ(気持ちよさかも?)があるんですよね。

理屈じゃなくて、どこか知らないところに連れて行ってくれるから、村上春樹を読むのはやめられない…。