白石昌則「帰ってきた生協の白石さん」949冊目

帰ってきたんだ!ていうか今までどうしてたんだろう、あの素晴らしい生協の白石さん。最初の本のころは大学生協の職員で、その後「日本生活協同組合連合会」に転職したようだけど、親会社への転籍にちょっと近い?この辺のことはそれほど詳しく書かれてないので、この本がどのような経緯で、具体的にどういう人からの質問に答える形なのか、この本だけではあまりよくわかりません。第二弾を出すために一般から公募したのかな。

白石さんのキレは全くおとろえることなく、相変わらず隣のお兄さんのように、担任の先生のように、あたたかく鋭い。こんな先生が、こんな上司が欲しい・・・。それに、本音で対話し、相手を受け留める(肯定・否定とは別に)という対流の大切さを改めて感じましたね。今って立場の違う人どうしがちゃんと話し合う場面が少なすぎて。一般のひとたちが対立すると得するのは一部の上の人だけだ、という真実を常に頭に置いて、話し合う努力を止めないようにしようと思うのでした。