山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」400冊目

私とおなじく中年(ズキッ)の女友達から借りた。
彼女も地方都市出身で、この小説には大いに共感したらしい。
私も、わからなくもないんだけど、私は後先考えずに田舎を出て、遠くに来ちゃったなーとは思うけど、そのまま出かけ続けているほうだから、「待つ」ことの共感は薄いかも。
なんとなく、村上春樹とか佐藤正午のような、ふらふらと、そういう待つ女たち(みんな魅力的)を渡り歩く男が出てくる小説に対する、アンサーソングのようです。彼らが出会う素敵な女性たちは、それまでどう暮らしてたんだろう。そのあとどう暮らすんだろう、とたまに思ってました。
彼女たちは、主人公の男性が現れる前から、ちょっと好奇心の対象に飢えていて、だけどちゃんとキレイで感じよく暮らしている。彼女たちが実際何を考えて、何を思っているのか・・・ということを描いてくれて、ちょっと嬉しいです。

きっとこの小説を書く人も、読む人も、とってもチャーミングなのにちがいないと思ったら、実際山内マリコさん美人ですね。美人には美人のサガがあるのかなぁ。。。