小学館文庫編集部「超短編!大どんでん返し」977冊目

面白いわ。やっぱり面白い。しかも短い。”ツイッター小説”(これからはX小説と呼ばねばならないのか)よりは多分長いけど、文庫本を手に取って読もうという気持ちで向き合うとあっという間。短いけど、物足りなさは皆無。従来のありがちなミステリーやロマンスの先入観を持って読み始めるので、設定の説明は最小限でOK。そしてその先入観は見事に裏切られる。これが気持ちいい。手練れの作家たちが、それぞれのやり方、それぞれのテイストでスカッ、スカッと裏切ってくれる。この薄い本はお買い得です。

普段本を読まない人が活字に興味をもつきっかけにもなりそう。でも、日本語教えてる生徒に読ませたら、多分みんな「?????」ってなってしまうだろうな。これが理解できたら、感覚まで含めてほぼバーチャル日本人かもな・・・。