今まで読んだこの著者の本のなかで一番、「遠くに連れて行ってくれる」ような文学の楽しみがありました。それでも、なんとなく説明的で親切すぎて、もっとほったらかしにしてほしいような気がする。これはやっぱり、著者が長年関わってきたのがテレビっていう老若男女すべての人をターゲットとしたメディアだからじゃないか、と思います。テレビに罪はないけど、私はもう少し読者にゆだねてもらうことが快感なほうです。
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