モハメド・オマル・アブディン「わが盲想」687冊目

高野秀行の本をたくさん読んでたら、この人のことが出てきて、興味がわいたので読んでみました。スーダンの視覚障碍者で、日本の鍼灸学校に留学してきた後、コンピューターや政治を学んで、東京外大の助教になったらしい。長年学生でい続けたことのうしろめたさも書いてるけど、真剣な勉強を続けられるエネルギーを尊敬します。

アブディンさんは高野さんと違って、放浪しつづける感じじゃないなぁ。拠点を定めて家族を増やして、面白いけどそれより実は真面目なんじゃないかという印象。今ネットで調べてみたら、学習院大学政治学科で特別客員教授をしているとのこと。めっちゃ頭いいんだなぁ。ていうかYouTubeで彼の講演を見たら、日本人かと思うくらい何の違和感もない話し方。なんか愛嬌もあって人に好かれそう。

いろんな人がいていい、いろんな人がいたほうがいい、というのが私の考えなので、一人でこんなにダイバーシティを広げてくれる人は大いに賛成、というか、肯定、応援したいです。あまりこういうエッセイは書いてないようだけど、続編お待ちしてます!

([も]4-1)わが盲想 (ポプラ文庫)