ケン・リュウ「母の記憶に」576冊目

面白かった。テッド・チャンを読み始めて(実はまだ読み終わってない)感動して、現代中国SFすごいぜ!と聞いたのでこっちも読んでみたわけですが、ほんと層が厚いですね。ケン・リュウも達者な宇宙SFを書くけど、彼は中国生まれということもあってか、三国志をモチーフに、ゴールド・ラッシュでアメリカに渡ってきた中国人とアメリカ人少女との交流を描いたりもする。時空を超えた書きっぷり。

昔、中国に憧れたときがありました。中国の昔の偉人たちの深みに。仕事で知り合った同僚たちの中には、すごく優秀で人格も素晴らしい人が何人もいたけど、流れてくるニュースを見てここ何十年も気持ちが離れてたけど、またあの国の文化や人々を見直すきっかけになるかもしれません。

日本で大ヒットしているものの中には、自分の殻にこもって出て行かないものがけっこうあると思ってます。小説にしてもマンガにしてもアニメにしても。優れてる点は認めるけど、外に出て行かないとわからない大事なこともあるから。

ここしばらく図書館が完全休業だったけど、やっと稼働を始めてくれたので、予約してた本が次々に出てきました。どんどん読まなきゃ!