つげ義春の妻が書いた絵日記(故人)。村田喜代子の本に出てきたのが気になって、読んでみた。
なんとも生き生きとした絵、屈託のない文章。楽しいときとつらいときがあるので、「面白かった」という気持ちではないけど、なんとも言えず、この素直な生活感が好きだ。こういう人と「ねじ式」を描く人が結ばれるんだなぁ。
「ねじ式」を読んだのは大学生のころ、調布に友達が住んでいて、川の近くの喫茶店につげ義春の漫画が置いてあったのを読んだんだけど、その辺に住んでたらしい。この本は1982年10月が最初の発売。私がその辺をうろうろしてたのは1984~1986年くらいだから、そう遠くはないな。
続編が出ることがなかったのが残念だけど、息子さんはもう40代のはずだな。…と思ってググったら、2020年にフランスの漫画祭でお父さんが受賞したのに付き添ったという記事が見つかった。なんかすごくほっとした…。