2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧
強烈にインパクトのある1925年のロシアSF。ざっくりいうと、遺体の蘇生を研究していた学者が、助手に殺されて実験台になり、首から上だけの状態でひそかに生き続け、助手の研究はさらにエスカレートして・・・というお話。当時はこんな未来もありうると考え…
面白い本しか書かない高野秀行氏(このブログの常連)が激賞していたので読んでみました。さすがです。面白いものを書く人が面白いという人は本当に、腹の底から面白い。 佐藤さんは自分の蓄えてきた身一つでアメリカの郊外に留学し、お金がなくなってアパー…
Uってジョン・アップダイクのことか。好きだけどなぜか全部読んだ作品が少ない小説家のことを、知りもしないのにあれこれ妄想して1冊本を書いてしまった、という。やっぱりニコルソン・ベイカーって変な人だ。 でもこの本はすごく面白い。語り口がカジュア…
震災で東北の製紙工場が被災し、雑誌の紙のストックが印刷会社の倉庫にあと1,2ヶ月分しかない!と、取引先の出版社が紙を探して奔走してたことを覚えてます。結局、いつものクリーム色と違う真っ白な紙でその雑誌を印刷したのでしたが、その紙を使ったの…
この著者の本を片っ端から読んでます。どれも面白い。事実に忠実で、かつ、事実に忠実であろうとしている自分を偽りなく書こうとしている姿勢が誠実です。折しもAmazonプライムビデオで米倉涼子主演のドラマが放映されるそうで、表紙がドラマバージョンにな…
著者がご自身の考えと経験に基づくノウハウを、すごく正直に裏表なく、ウソ偽りなく、読者にシェアしてくれている本だと思いました。不動産投資に興味や経験がある人はたくさんいると思うし、アパート一棟から始めるとは限らないけど、これはどんな段階にい…
半島から九州にわたってきた陶工の家族たちの物語。「百年佳約」というのは、末永く添い遂げようという朝鮮半島の言葉だそうです。 去年はなぜか西九州に3度も旅行したんですよ。熊本城、阿蘇、高千穂、そして有田。有田の「内山地区」には色とりどり、形も…
これも「一万円選書」の一冊。映画化されると聞いて、映画を見る前に読んでしまわないと!とあわててページを開きました。 読みやすくわかりやすく、ものの2時間でするすると読んでしまった。「一万円選書」はこのように読みやすい本が多い。おそらく、本を…
敬愛する村田先生の美術もの、3冊目。書かれたのは2番目かな。【展開編】を読んだ1年前は、アートに食傷して「No art, no life」しか見なくなってた時期でした。その後、建築から再開し、最近は美術館にもたまには行くようになったけど、毎月上野に出かけて…
「エンド・オブ・ライフ」と続けて一気に読みました。本当にこの人の文章は読みやすく、わかりやすくて、きれいだなあ。 難民の日本での受入問題のひどさは常軌を逸していて、それが一過性の個人のいじめとかじゃなくて国家が継続的に多数の人に対してやって…
一昨年「一万円選書」に当選した際に選んでいただいた本のひとつなのですが、図書館で予約した本は急に届いてすぐに返却期限がくるので、つい優先して読んでしまい、せっかくの一万円選書はずっと本棚で待たせてしまっていました。しかもこの本は、同じ著者…
「道」と一口にいってもいろいろありますが、大昔からの街道や小さな家々が連なる路地、眺めが素晴らしい道や造形が美しい橋・・・旅先で印象に残るそういう様々な「道」が178も紹介されています。 さすがにこの本は、行ったことがあるものが多いぞ・・・。…
「三体」で一世を風靡している劉 慈欣の、こちらは角川から出ている中編集。300ページほどのこの本に6編の壮大なアイデアが詰まっています。ほんとこの人、発想が宇宙級です。難しい科学の本を読んでるような難しさはあちこちにあるけど、SFですから全部つい…