国際言語学オリンピック日本委員会「パズルで解く世界の言語」975冊目

超面白い!超難しい!全然解けない!

だってヒエログリフの解読とかあるんですよ。これパズルというか、暗号解読ですらなくて、未知の言語体系を解き明かすという、知的好奇心の果てのような体験です。いや、解きやすいようにすごい専門家の方々が組み立ててくれているので、結局はパズルなんですが。

第一、語順や語形変化のルールが、自分のしゃべってる日本語とも、若干は知ってる英語ともまったく違う。たまに外来語があって、語感だけ似てたりする。世界のどこで話されてるのか見当もつかない言語(書いてあるけど)、日本の小さな市町村の人口より少ない話者しかいない言語。なんていうロマンなんでしょう。なんか、「地球の歩き方BOOKS」を読んだときのような旅愁で胸がいっぱいです。

全然解けないと書いたけど、最初のほうはがんばれば解けます。でも最後の「難関」なんて、ヒエログリフまで出てくるんですよ。わかるわけないじゃないですか(笑)!

これ、クイズやパズル好きな人にも勧めたいけど、なんらかの言語の教師にもやってみてほしい。日本語を、ひらがな・カタカナといったゼロから学ぶ人の気持ちがきっとわかるから・・・。

これほど難しいのに、正解がブレようがないパズルなんて、超一流としか言いようがありません。続編も希望します。(全然解けなかったくせに)