片岡たまき「あの頃、忌野清志郎と」1296冊目

このタイトルは「あの頃ペニー・レインと」が元ネタかな?あの映画の印象が残っているので、ノスタルジックで温かく切ない気持ちで読み始めます。こちらは、小学生の頃にまだマッシュルームカットだった清志郎に出会ってそれからずっと恋をしている(と言ってもよさそうな)著者が、大人になって本人の事務所で仕事をするようになり、RC活動休止とともに事務所を離れ、その後つかず離れずときどきまた仕事をしながら、最後まで身近なスタッフの一人としてかかわり続けたその40年間を、回想し懐かしむ一冊です。

清志郎は自分を愛し、もしかしたら崇拝していたかもしれないスタッフに囲まれて、あんな破天荒な感じだったのに、徹底的にさりげなく思いやり、あくまでも礼儀正しくいたようで、やっぱり彼も孤高の天才だったのかなと思いました。思いは熱いし言動は激しいけど、スタッフの協力を得ながらいい音楽、いいステージを作るうえでとてもクレバーだし、自分を律して弱みを見せない人だったようです。

私は中学生くらいのときにRCに出会ったのかな。それから活動休止の頃までスタジオアルバムは全部聞いてたし、タイマーズは学園祭で見たのをよく覚えてる。というリアルタイムのファンだったんだけど、休止後はぱったり聞かなくなってました。この本を読みながらSpotifyでRCをずっと流していたら、ボーカルがすごいだけじゃなくて楽曲もユニークで強いしサウンドもすばらしい。なんで聞かなくなってしまったんだろう?

今日これから彼のドキュメンタリー映画を見に行くんだけど、準備万端です。

今日初めて気づいたこと。彼のワードセンスはときどきすごく昭和だ。私はもうしないような言い回しがちょいちょいある。泉谷しげるや吉田拓郎や小椋佳や井上陽水よりレトロ。ちょっとおじいちゃんっぽくてなんかいい。