スティーヴン・キング「小説作法」1252冊目

「キャリー」や「スタンド・バイ・ミー」に始まり、その後何本となく原作映画を見てきて、先日初めて著作「フェアリーテール」を読んだこの巨匠スティーヴン・キングですが、その後最新作「サンキュー、チャック」を見たあと、いまさらですがこの人っていったいどういう人なんだろう?どんな風に育って、どういう考えでずっと小説を書き続けてきたんだろう?ということが気になってたまらず、この本を読んでみた次第です。

小説作法も興味あるけど、彼自身の生まれ育ちに興味を引かれていたので、前半の「生い立ち」の章はまさに望み通り。「道具箱」では小説を書く上での道具、つまり文法について書き、最後の「小説作法」では自分の書く上での考え方などが書かれています。初稿を6週間寝かせたあと、第2稿では全体の長さを10%削って冗長や無駄な表現を落とす、など。

ちょうどこの執筆中に遭遇した事故で重傷を負ったエピソードは、末尾に書き添えてあります。何を書いても、遠くの巨匠って感じがなくて、たとえば近所に住んでる市議くらいのちょっとした有名人のようで、なんともいえず親しみを感じさせます。

でも彼との出会いは「キャリー」や「シャイニング」で、最初どんだけ怖い人だと思ったか…。この本を読んでも、両親の不在(父は失踪・母は働きづめ)、祖父母とのつながりの深さ、とかはリアルに感じられるけど、ホラーやスプラッターに興味をもつかどうかは別に生い立ちとは関係ないのかもな…。(cf.デヴィッド・リンチは、子どものころ、近所で全裸で血まみれになって歩いていた女性を目にしたのが一生心に残っていたと言ってた)

小説作法

小説作法

Amazon