兼高かおる「わたくしが旅から学んだこと」323冊目

あの兼高かおる
1ドル360円の時代に、今は亡きパンナム提供の「世界の旅」で地球をくまなく歩き回った、旅行番組のゴッドマザー!
ご存命だっただけでも嬉しいのに、こんなに元気に今も活躍されているとは。

 

彼女の「行った国リスト」や「旅行鞄の中身」を眺め、彼女の人生観に触れるのがとても楽しい本です。
とても美しい言葉遣いやマナー、良い家で育った彼女らしさが現れた本でもあります。
「今の若い人たち」のマナーに時に苦言を呈する場面もありますが、それは彼女のお母様のような方がいなくなってしまったから、なのでしょうね。しつけてもらえなかった人たちを責めてもしょうがない。

 

私も大小問わず、国内・海外問わず、どんな旅行も大好きですが、プライベートでの旅っていうのは純粋に「自分のため」にするものですね。未知のものに出会い続ける楽しさの反対側には、待っている家族やペットや仕事があることを忘れちゃいかん、と改めて思うのでした。