伊勢谷武「アマテラスの暗号」1172冊目

〈この作品の骨子となっている議論について書いてるので、知らずに読みたい人は飛ばしていただくことをおすすめします〉

面白かったですよ。

語り口がなんというか、結論ありきのドキュメンタリーを見てるような、分岐のないロールプレイングゲームをやっているような…あ、昔あった”グラフィックノベル”に近い感じ。日ユ同祖論、ではないですね。大昔日本にイスラエルを始祖とする民族の人たちが少数やってきて、島国の人はきっと昔から舶来品に惹かれる傾向があって、彼らをなんかすごいものとして扱って大切にしたのが、本当に大切なままどんどんありがたみを増してしまって今に至る、という考えを中心に書かれた本だと思います。

ラピスラズリとか、今は半貴石として一山いくらで買えるものが、一番最初に日本に来たときは、持つと手が震えるような貴重なものだっただろう。今は、約束の地を探し求める人たちだけじゃなくて、ラビも来るしローマ教皇も来るしダライ・ラマも日本に来ます。

途中でご本尊が入れ替わるという事態がありえたのであれば、元に戻すっていうこともありうるんだろうか。日本が今のガザのような事態になるのは誰も望まないと思うけど、家のない人や国のない人が、まあまあ平和に暮らせる場所があるといいな…。