本)経営・ビジネス系
貧困に苦しむ村の女性たちに、自分たちで身を立てるための原資として1ドル、数十セント、といった少額融資を行う「グラミン(村の)銀行」を設立してノーベル平和賞を受けた、ムハマド・ユヌス氏の受賞後初の著書です。 世の中を変えることをやり遂げた、す…
ビジネススクールで取り上げずにいられないデファクト・スタンダードの典型例・・・といえば、マイクロソフトのWindowsですが、また聞きにまた聞きを重ねた人が想像で書いたもの(世の中の本のたいがいがこれだ)を読んでも、ビルゲイツがIBMと交渉したとき…
「セレンディピティ」「ひらめきを生む発想術」に続いて3冊目に読んだ同筆者の著作です。今までの2冊はセレンディピティとひらめきという、時間をかけて徐々に感覚を身につけていくものについてまるごと1冊ずつかけて書いてありましたが、今回はひとつの事業…
真打ち登場!って感じですかね。 1992年発行だけど、アラン・ケイの昔の論文(1977-1983)を集めて資料を追加したものなので、一番古いものからもう30年たっています。しかし陳腐化した印象はありません。パーソナルコンピュータ業界で飯を食っている人は一度…
教授からの借り物です。いつ借りたか思い出せない、、、 この本は「発明家」と呼ばれるビジョナリーをたくさんピックアップして、彼らの発明のひらめきがどうやって生まれたか、どうやってそれを育てていったか、ということを、分析というより逸話として収集…
121、124につづく「モノ・ヒト・コト三部作」の最後。 面白かったです。3冊目にもちゃんと新しい発見があります。 3冊読むことでやっと見えてくる作者の特徴も、あります。 たとえば。 p33 英国のオックスフォード、ケンブリッジ両大学では、「いかに下手に…
私は元々野球に限らず、競技スポーツ全般にうとい。だから以前のマリーンズがどういう球団だったのか知らない。でも、プロ野球を観に行ったことがないわけじゃないんだ。だから、人があんまり入ってなくて盛り上がらない球場と、観客が心から楽しんでる球場…
いまさら、と言わずに読んでみました。トヨタ生産方式に一生をささげた著者の思いの詰まった名著です。 普通だと、やっぱすごいよトヨタ、とあくまでもポジティブに読むんだけど、最近知り合いがたまたまトヨタの工場見学に行ってきた話や、そこで働いていた…
「モノづくりのこころ」に続く第2弾。「コト」とは形のある「モノ」に対して言葉や暗黙知といった、形のないものを広く指すことばとして、ここで取り上げられています。たとえば、人々が力をあわせて力を発揮できるようになるきっかけや、意識、目標、といっ…
3部作をとうとう読み始めました。まずは1冊目を読破です。 この方の本は、 2年半も前に一冊読んだことがありました。そのときも妙に「気が合った」というか、すーっと入ってきて腑に落ちるところがあったんだけど、今回もするっと入ってきて私の中の床の間の…
有名な「競争の戦略」は、じつは買っただけで読んでないので、これが初めて読んだポーター(なんと!) しかも第1章「国の競争優位」と第2章「クラスターと競争」以外はナナメ読みしただけです。 しかし、この人の書く「ダイヤモンド」っていう図はどうして…
1969年、33歳のときに秘書代行の「ダイヤルサービス」社を創業し、その後も育児相談やセクハラホットラインなど、時代に合わせた新しいサービスを次々と立ち上げてると同時に、若いベンチャー社長の面倒をみたり、ネパールの学校設立に助力したり・・・70を…
「キヤノン特許部隊」も聞き書きの本ですが、あちらはどちらかというと「経験を語る」、こちらは中小企業に向けてアドバイスをする形になっています。 必ず言及するのが、”ライセンサーが倒産したときに、破産管財人がライセンスを拒むと、ライセンシーは無…
調べ物のために借りて読んだ。 受け売りもあるのかもしれないけど、この本には私の知識を補ってくれる新情報がいっぱいありました。それに、色々な方面から見てきた半導体業界やPCの歴史を、初めて地図+年表をイメージしながら見ることができて、面白かった…
この本で私が強い印象を持った登場人物の順番は、1.ひろゆき氏、2.中島氏、3.梅田氏の順番でした。私は違法すれすれなことをする人も、辞めた会社のことを語る人もあまり好きじゃなくて、正直けっこう先入観を持ってたんだけど、いいこと言ってて意外…
ひととおりビジネスのお勉強をすると、その次にもう少し視野を広げて、企業を群として見ることに興味がでてきます。産業集積というのは、中小企業政策を考える立場の人たちに必要となる、地理的・時間的な広がりをもつ研究領域なので、ビジネススクールを卒…
きっとこれから、マスコミやブログ界でこの本について取り上げる人が1000人は出るでしょう。秀逸なタイトルでキャッチーに注目を集め、ぬるま湯だと思っていたらいつのまにか沸騰しかかっているお湯に浸かった日本の人々に警鐘を鳴らす、愛ある提言書、です…
先生のご推薦で購入し、アメリカ出張のフライトの中で読みました。 帯には「東洋人と西洋人のものの見方・考え方が文化によっていかに違うのか、なぜ違うのかを科学的に解明した第一級の書!」とあります。 感想としては、前半はわりと冗長なところが多く、…
松下電器で長年、数々の洗濯機などの開発に携わった著者の自費出版による本です。 副題は「実践MOT、ヒット商品の方程式・創造的開発風土づくり」とあります。感想をひとことで言うと、「おもしろかった!」。布量センサー、W滝洗い、滝すすぎ、おうちクリー…
1986年に文庫本の初版が出て以来、37刷を数える、息の長いベストセラー。 論文を書きあぐねている学生などに役立ちそうな、考えのまとめ方のヒントがたくさん詰まっています。 冒頭から末尾まで、徹底して、「教え込むだけの学校教育」を批判していますが、…
暗黙知、形式知という言葉がよく経営関係のコンテクストで出てきますが、暗黙知ってのは数字にしにくい金型の微妙な調整具合のことだけをいう言葉ではありません。Wikiが正しいとすれば、暗黙知=Tacit knowledgeという言葉を最初に使ったのは、このハンガリ…
続編から先に読んじゃったけど、こっちのほうが本編です。 絶版でAmazonのマーケットプレイスでは若干プレミア価格がついてます。 しかし!!この本はだめです。内容は弱いし薄いし、翻訳も力足らず。 ・・・といつになく悪く言うのは、続編の出来の方がだい…
カスタマー・エクスペリエンスだとか、データに頼らない全方位マーケティングだとか、この辺がネタ元だったのね。と思った。この本自体は同氏の「経験価値マーケティング」って本(1999年に書かれたもの)の続編、理論編に対する実践編という位置づけらしい。…
タイトルはeye-catchingですが、中身はもっと濃くて元気が出る本です。 カワサキで撤退寸前のバイク事業をUSで成功させ、日本でBMWをメジャーなブランドとして打ちたて、DECでリストラと黒字展開を成功させた経験を、パワフルにポジティブに語ります。経営者…
副題は「IT先端企業の栄光と挫折」。 最初に書いておくと、出版社は「亀田ブックセンター」というところで、Amazonでは2007年9月9日現在この翻訳書は扱ってません。(原書は買える。) でも、元DEC社員、DECラブな人たち、DECの成功または崩壊に興味のある人…
探したらメモが見つかったので、さっさとアップしよう: 面白かった。 この本は戦略分析うんぬんの本ではありません。外資系企業を主クライアントとする人材コンサルティングファームが、日本の外資系企業の社長12人のインタビューを本にまとめたものです。1…
社団法人企業研究会の会報「ビジネスリサーチ」に掲載した企業トップインタビューを集めたものだそうです。 掲載企業は日本サムスン、シーメンス、日本GE、ハイポ・リアル・エステート・キャピタル・ジャパン、アストラゼネカ、デュポン、日本ストライカー、…
しまった~まだ感想書いてなかった。 帯に「18年間、椎名のもとでその手腕を直接体験し、北城へのバトンタッチを見届けた著者が語る、内側から見たIBMの成功の記録」と書いてあります。そういう本です。著者は退職後はIBMのスピンオフ、株式会社エル・ビー・…
外資ビジネス関連の調べものの一環として読んだ。でもこの手の本は、タイトル倒れが多い、、、 てか違うものを期待してる私がいけないのかも。私は経営について知りたかったんだけど、この本はオフィスの中で日々起こること、ビジネス上の慣習について書いた…
黒こんぶさんが某滞在先で読んでたので、影響を受けて読んでみた。 USじゃなくて日本のサイトってところに興味をもちました。USですっかり評判になってるあのショッピングサイトを日本で初めて展開する際の立ち上げに携わった当時のスタッフが書いた体験記っ…