マイケル・E・ポーター「競争戦略論Ⅱ」120

有名な「競争の戦略」は、じつは買っただけで読んでないので、これが初めて読んだポーター(なんと!)

しかも第1章「国の競争優位」と第2章「クラスターと競争」以外はナナメ読みしただけです。

しかし、この人の書く「ダイヤモンド」っていう図はどうしてこう、字ばっかりで見づらいんだろう。アイテムの名前を四角で囲んで、それぞれの力関係の矢印を引いただけだ。これは表やリストの仲間であって、図ではない。テキストを読んで理解しないと図の意味がわからないから。

本文も冗長でくどい。アメリカの契約書みたいに長くまとまりがない。トヨタ生産方式で推敲すれば、本の厚さが半分にはなると思うんだけどな。なんか立体的じゃないんだ。ベタ打ちのテキストベースなので、章と章の関連もわかりにくい。この本をスライドにまとめる、っていう宿題が出たら泣いちゃうよ・・・って感じです。

すばらしい本を書いたので、挿入する図をわかりやすく作ってください、っていう商売があるのかな。私は難解な本を一生懸命読み説いて理解した!って得意になるのは幼いと思うし、書く側にも「おもてなし」の気持ちがないと思う。

こんな感想でいいんだろうか、とも思いつつ、以上。