清原達郎「わが投資術 市場は誰に微笑むか」1068冊目

この人のことをうわさに聞いたことはあったし、病気をして仕事を縮小するらしいことも聞いてたけど、去年完全にファンドを畳んだんですね。ずっと「幻のファンドマネージャー」のように言われてたらしいので、この人の話を聞きたい!という人はかなりの数に上っていたのだと思います。書店の店頭で見かけて、私も即買いしました。

といっても、プロ中のプロがオブラートにくるまずに考えを公開してくれているので、私なんかが読んでも半分も理解できません。私のこじんまりとした投資の参考になりそうな部分もあまりないのかもしれません。私にわかったのは、株価以上に政治や外交に為替が左右される外国株ではなく、日本株を調べ抜いて運用を続けたということなど。すごいなぁ、日本の株って投資家があまりちゃんと基本情報を調べないで、CMを見て商品を買うみたいに売り買いしてるっていうイメージがあって、それで確実に膨大な利益を生み続けるなんて。ある意味、日本の消費者的なマインドを読み切るところから始まる商売のようにも思えます。

で今気になるのは、この人が未来予測として書いた1ドル=120円時代という数字と、別の専門家が書いた1ドル=300円時代が来るという予想が真逆だということ。これは私の老後の生活に大きく影響します。どう転ぶにしろ、ふたを開けてみないと私などにはわからないんだろうけど…。