帰ってきたんだ!ていうか今までどうしてたんだろう、あの素晴らしい生協の白石さん。最初の本のころは大学生協の職員で、その後「日本生活協同組合連合会」に転職したようだけど、親会社への転籍にちょっと近い?この辺のことはそれほど詳しく書かれてない…
面白かった。 大学が英文学科だったので、アメリカの短編小説を「購読」の授業でたっぷり読まされたものでした。どれもけっこう暗くて、ちょっとホラーみたいな作品もあったな、人間って不思議だなと思ったりしながら、辞書を引き引きけっこう夢中になって読…
これ最高ですね。内藤陳は私の中では”性格俳優”だけど、デビューはコメディアンなんですね。みょうにニヒルでありながら笑われて喜ぶ感じがちょっと洒脱なおじさんでした。 彼が「プレイボーイ」誌に1980年代初頭に連載していたコラムに、彼が敬愛するAF(ア…
YouTubeの「ゆる言語学ラジオ」を何度も聞いてたので面白さを確信してたけど、やっぱり面白かった。YouTubeっぽく、”言いよどみ”や脱線も含めてテキストに落としたのがよかったですね。(YouTubeと違って各章ちゃんとオチらしいものがあるけど) いつも聞き…
面白かった。よくできた、丁寧にメンテされているテーマパークみたいに、楽しさや面白さがこれでもかと詰め込まれています。この人の作品にはこういうワクワク感がある。小さい頃に見ていた推理ドラマや怪奇小説のような、理屈では説明できないこの感じ。こ…
カルトと呼ばれる団体に非常に詳しい紀藤弁護士が、「マインドコントロールってなあに?」という一般の人の疑問にやさしく丁寧に答える良書です。 (つまり、マインド・コントロールの地獄とか抜け出す苦しみみたいなディープなホラーエンタメ的なコンテンツ…
読んでよかった。ずっとこの本を待ってました。 「きぼうのいえ」が話題に上るようになった頃、ちょうど私の父も認知症で入院してやがて亡くなって、無力感のせいか、私も「ホームヘルパー2級」を取ったのですが、そのときの講師に山谷で働く看護師の方がい…
オペラ座の怪人特集だ! 最近オペラやバレエを見る機会が多くて、それならミュージカルも見に行ってみよう、ミュージカルといえば劇団四季だ、私はいまだかつて一度も見たことがないので見に行こう、見たいのはオペラ座の怪人かCatsだな、ちょうど大阪に行く…
やっぱりこの人はおもしろい、この人の書くものはおもしろい。 「VOX」は30年前に英語で読んだ記憶がうっすらあるだけで、何やらすごくイヤらしい小説だった気がしてる(なんでそんなもの読んだんだ)けど、この本を読んでいると、あれも別にイヤらしい小説…
日本語教師の端くれとしてひそやかにデビューした私にとって、とても興味深いテーマ。というより、なんかすごく面白そうだな、という読者根性で読んでみました。 実際のところ、とてもまじめな日本語学習書でした。ウケ狙いの突飛なものはありません、少なく…
タイトルを見てすぐに読みたい!と思ってしましました。私が好きそうな本だよなぁ・・・。 でも少し勇気が必要です。到底、口に入れることを想像できないものがたくさん出てきます。残酷に感じてしまうもの、きもちわるくて無理と思うもの、まずそうでありえ…
西新宿で毎週土曜日に食材配布や生活相談を行っている「もやい」の中に、彼らの支援を受けた経験を持つ方々を中心として温かいご飯やコーヒーを供する「サロン・ド・カフェこもれび」の成り立ちについて書かれた本。 今は「もやい」のオフィスは別のところに…
モリッシーのスミス時代を1セクション、ソロになってからを2つに分けて、合計3セクションの中で特筆すべき楽曲と、その楽曲の作られた頃のUKの様子を詳細に振り返る本。一人のミュージシャンをテーマに本を一冊書くくらい、多分著者はモリッシーのいわゆ…
このシリーズほんと面白い。 冒頭の”墓マイラー”の方の記事、お墓へのリスペクトも強く感じられ、面白いし惹かれます。この本で紹介されているお墓に割と行ったことのあるところが多いのは、典型的な観光ルートに入りやすいからでしょうね。インドのタージ・…
<ネタバレあります!注意!> 「1Q84」や「騎士団長殺し」みたいな冒険活劇をなんとなく期待してたら、静かな物語でした。ぐいぐい引っ張られて徹夜!ということはなく、淡々と少しずつ、5日かけて読みましたが、しみじみと温かい、なんかいい話でした。…
今「テロ」と呼ばれている行動は、昔の日本では「テロル」と呼ばれてた。たしか。このタイトルの「テロル」は彼女たちの活動がテロルと呼ばれていた頃の呼び名なんだけど、「テロ」とするとちょっと過激に見えるので、テロルとすることで少し手に取りやすい…
可愛い本だけど、なんか、「読者を信用してない本」だなという気もしました。ここで笑って、ここで泣いて、という「ト書き」まで見えてくるような。理解や解釈の揺れの余地が1ミリもない、止まった見事なからくり時計みたいな本。 寝転がって空から美味しい…
面白かった。意外とボリュームは軽く感じた。 読む前はタイトルから、敏腕女性スパイ(ロシアの?)が活躍するのかなと思ったけど、全然違った。両手にトカレフを持つのは、ミアの妄想のなかだった。 表紙の金髪の女子学生がUKで暮らすミア、黒髪の着物の女…
たまたま見つけて、久しぶりに英語の本を読んでみました。難しい内容の本ではないけど、砕けた語り口で、知らない単語がけっこうたくさん出てきたので、読み違えている部分があったら申し訳ありません! さて。数年前は私もアホのように飛行機に乗っては降り…
この本に書かれているHSS型とかHSPという類型のことはことはよくわからないけど、タイトルの「傷つきやすいのに刺激を求める人」になんとなく見に覚えがあって読んでみた。自分では用心深いほうだと思うけど、強度を確かめながら草の橋でも渡ってしまうし、C…
京都に「鶏肉のどろどろ」という料理を出す中華の名店があるらしい。お昼どきのバラエティ番組を見ていたら、その料理を紹介してました。これには由来があって、谷崎潤一郎のある小説のなかに、この料理の名前だけ出てくるんですって。お料理そのものは、実…
なかなかの問題作じゃないかと思う。晩年急にネット右翼だけが使う特殊なスラングを使い始めた父を嫌悪した著者が、父の死後に「なぜそうなったのか」を調査するうちに、問いが「本当はそれほどのネット右翼ではなかったのではないか」「なぜそう思い込んで…
このシリーズを何冊か読んできたけど、中でもこれはカタログや教科書的に使えそう・・・世界遺産検定や、添乗員や旅行会社を目指す人なら。私自身、旅行関連の仕事をやることはずっと考えていて、文字ばかりの本では全然イメージが湧かないので、この本なら…
中国とアメリカの、新進気鋭のSF作家の短編を集めた本です。 この中では冒頭の「Shakespeare(遥控)」と名乗る作家の「マーおばさん」という作品が面白かったなぁ。脳の神経ニューロン→アメーバ→小さい生物(昆虫など)の集合、と連想してなんとなく納得し…
強烈にインパクトのある1925年のロシアSF。ざっくりいうと、遺体の蘇生を研究していた学者が、助手に殺されて実験台になり、首から上だけの状態でひそかに生き続け、助手の研究はさらにエスカレートして・・・というお話。当時はこんな未来もありうると考え…
面白い本しか書かない高野秀行氏(このブログの常連)が激賞していたので読んでみました。さすがです。面白いものを書く人が面白いという人は本当に、腹の底から面白い。 佐藤さんは自分の蓄えてきた身一つでアメリカの郊外に留学し、お金がなくなってアパー…
Uってジョン・アップダイクのことか。好きだけどなぜか全部読んだ作品が少ない小説家のことを、知りもしないのにあれこれ妄想して1冊本を書いてしまった、という。やっぱりニコルソン・ベイカーって変な人だ。 でもこの本はすごく面白い。語り口がカジュア…
震災で東北の製紙工場が被災し、雑誌の紙のストックが印刷会社の倉庫にあと1,2ヶ月分しかない!と、取引先の出版社が紙を探して奔走してたことを覚えてます。結局、いつものクリーム色と違う真っ白な紙でその雑誌を印刷したのでしたが、その紙を使ったの…
この著者の本を片っ端から読んでます。どれも面白い。事実に忠実で、かつ、事実に忠実であろうとしている自分を偽りなく書こうとしている姿勢が誠実です。折しもAmazonプライムビデオで米倉涼子主演のドラマが放映されるそうで、表紙がドラマバージョンにな…
著者がご自身の考えと経験に基づくノウハウを、すごく正直に裏表なく、ウソ偽りなく、読者にシェアしてくれている本だと思いました。不動産投資に興味や経験がある人はたくさんいると思うし、アパート一棟から始めるとは限らないけど、これはどんな段階にい…